闇金の安全は

だがそんな事はどうでも良かった。
腕力も力だ。人数も力だ。私には力が無かったから狙われたのだ。
闇金の安全はタダではない。
学制服の内側にチェーンを巻き、ポケットにナイフを入れてくるまでは私が悪いのだ。

しかしそんな中、腕力も度胸もないヒョロ男が、このイジメに加わっていた。
私と1対1の時は目線すら合わせて来ないくせに、
私がサンドバックになっている時だけまぎれ込んできて加担していた。
その時のそいつは、もう楽しくて楽しくて仕方ない万面の笑みで、
上履きの底を私の腹にめりこませていた。
大した腕力も人脈もないのに調子に乗りまくるそいつが、私は本当に嫌いだった。
個人的に仕返しをしても、翌日取り囲まれて
ハリガネを首に巻かれて引きずられるのは私なので、手が出せなかった。
コイツは、ジャイアンの後ろに隠れて狼藉を振るうスネ夫だな、と思った。

このくらい低俗な奴ならネタにしてもオッケーだろう!と
中学生の私は考えたのだった。
そしてリアルスネ夫が私の思い出のなかに、鮮やかに刻まれていった。
しょせんは負け犬の遠吠えでしかなかったが(笑)

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